Wednesday, December 18, 2013

<レスリング>五輪存続へIOC意識 女子階級を増加



 2020年夏季五輪開催地が東京に決まった9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、実施競技からの除外候補となっていたレスリングの存続決定時、国際レスリング連盟(FILA)はIOCの求める男女平等に近づけるため、女子階級の増加を公約した。今年新設された選手委員会の要望も聞いた上で、理事会でなく、全加盟国による投票で決めた点も、IOCから指摘された「密室性」の批判を踏まえての決定方法だと言える。

 古代五輪からの伝統競技のレスリングでさえも、IOCの目を意識した改革を迫られる。IOCは5月、ロンドン五輪でのメディア露出などを基に実施26競技を5段階にランク分けしたが、レスリングは4番目のD評価。今後、五輪競技として存続するため、組織運営だけでなく、テレビ視聴率も意識した改革が進むだろう。

 時代に即した組織改革、大衆を意識した改革は評価されていい。ただ今回同時に導入される新ルールは、投げ技の得点を高めるなどダイナミックさを求めすぎている向きもある。安易な階級変更やルール変更は、現場を混乱させかねない。見る側だけでなくやる側の声も軽視しない、バランス感覚を失わない責務が伝統競技にはある。【藤野智成】

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